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「次世代ガバナみはる」 が2022年度日本ガス協会 「技術賞」 を受賞

  • 2022年02月24日
  • 製品・サービス


愛知時計電機株式会社(本社:愛知県名古屋市 代表取締役社長 星加 俊之)は、東邦ガス株式会社と共同開発し、2021年5月にリニューアルを完了した新型ガバナ圧力監視システム「次世代ガバナみはる」が、一般社団法人日本ガス協会の主催する2022年度「技術賞」を受賞しましたのでお知らせいたします。
本賞は、ガス事業及びガス事業者の健全な発展と都市ガスの普及に貢献する製品を讃えるために設けられたものです。

1.受賞製品
ガバナみはる

2.製品概要
本製品はガバナの圧力、ガス漏えい及び異常発生時に、通信回線を通じて速やかに通報する遠隔監視用機器です。従来品の通信回線であるPHSテレメタリングサービスが2023年3月末で終了となることから、2021年5月にIoT向け通信規格LTE-Mにリニューアルしました。

3.主なリニューアル内容

(1)監視エリアの拡大

通信回線をPHSから最新のIoT向け通信規格LTE-Mに変更したことで通信出力を約10倍に増強。携帯電話と同等レベルに監視エリアを拡大*1し、山間部などでの遠隔監視を可能にしました。

(2)『業界初』通信の高出力化、圧力の高速センシングを乾電池駆動で実現

通信出力を約10倍に増強すると共に、圧力センシングを4点計測・0.5秒毎の多点高速センシングとしたことから、本来であれば商用電源(100VAC)が必要なところ、本製品では、マイコン及び通信チップの制御方法の改善や新型圧力センサーの採用により消費電力を大幅に低減し、乾電池駆動(約15ヶ月*2)を実現しました。

(3)複数子局との通信が可能

従来の一対一のピアツーピア通信から、複数子局と同時に通信が可能なパケット通信に変更することで、地震など広範囲災害時に複数子局から発報される圧力低下など各種警報の一斉受信*3を可能としました。

(4)防滴型圧力センサーが選択可能

ケーブルコネクターなど各所にシール材を使用し、水分の侵入を大幅に低減した防滴型圧力センサー(オプション)を選択することで、地下ガバナのような水滴が付く場所への設置を可能としました。

4.システム構成図

 
 
*1  LTE-Mは既存のLTEの基地局を流用。NTTドコモLTE:人口カバー率99.7%、面積カバー率57.1%(令和2年度 総務省調査)
*2 平均気温+20C、通信が良好な環境下。(RSRP≧-103dBm、RSRG≧-11dB)
*3 子局~NTTドコモ間の無線通信状況、およびセンターソフト~NTTドコモ間の通信線の状況・契約による。



【一般社団法人 日本ガス協会】
技術開発の取り組み 日本ガス協会の取組み 技術賞
https://www.gas.or.jp/gijutsu/


【本件に関するお問い合わせ先】
愛知時計電機株式会社 営業本部 ガス営業推進部
TEL : 052-661-5160  FAX : 052-655-0091
E-mail : kikaku@inet1.aichitokei.co.jp

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